新型コロナウイルス感染症の対応方針

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新型コロナウイルス感染症の対応方針

2020.08.11

新型コロナウイルス感染症の対応方針

<ウイルスの特徴>

新型コロナウイルスは、飛沫および接触でヒト-ヒト感染を起こすと考えられていますが、空気感染は否定的です。ただし、従来考えられていた飛沫感染の概念を超えて広範囲に感染を起こす可能性も指摘されています。特に注意すべき点は無症候の感染者であっても他者に感染させてしまう可能性があり、感染拡大の要因のひとつになっていると思われます。

<臨床的特徴(病態、症状)>

新型コロナウイルス感染症は、呼吸器系の感染が主体です。ウイルスの主な感染部位によって上気道炎、および肺炎を発症すると考えられます。本ウイルスに感染した方全員が発症するわけではなく、無症状で経過してウイルスを保有する例も存在します。
本感染症の潜伏期は、約5日で最長14日程度と言われています。主な症状は、発熱、咳、筋肉痛、倦怠感、呼吸困難などが比較的多くみられ、頭痛、喀痰、血痰、下痢、味覚障害、嗅覚障害などを伴う例も認められます。一般的に呼吸困難を認める場合は肺炎を発症しているものと推測されますが、上気道炎の症状が主体であっても肺炎の存在が確認される例もあります。
1週間以上継続する発熱や呼吸器症状に特に注意する必要があります。発熱の程度は様々であり、38℃以上の高熱もあれば微熱程度の方もおられます。また、途中、症状が改善して平熱に戻る場合もあります。
本感染症の重症例は主に高齢者で認められます。また、重症化しやすい要因として、高血圧などの循環器疾患、糖尿病、喘息やCOPDなどの呼吸器疾患、がん、各種免疫不全、人工透析などが考えられます。妊婦が重症化しやすいかどうかは不明ですが、胎児への影響もあるため十分な注意が必要です。

<感染対策>

1.標準予防策の徹底
新型コロナウイルス感染症には標準予防策の徹底が極めて重要です。
手指衛生は、WHOが推奨する5つのタイミングを踏まえて実施して下さい(表1)。

表1.WHOが推奨する手指衛生の5つのタイミング

タイミング
患者に触れる前 握手の前
移動などの介助の前
入浴や清拭の前
脈拍測定の前
血圧測定の前
触診の前
無菌操作の前 握手の前
移動などの介助の前
入浴や清拭の前
脈拍測定の前
血圧測定の前
触診の前
体液に曝露された可能性の
ある場合
口腔/歯科ケアの後
分泌物の吸引後
損傷皮膚のケアの後
尿、糞便、吐物を除去した後や汚物の処理をした後
(包帯、ナプキン、尿漏れパッド)
汚染箇所あるいは明らかに汚染された箇所の掃除をした後
(トイレ、医療機器)
患者に触れた後 握手の後
移動などの介助の後
入浴や清拭の後
脈拍測定の後
血圧測定の後
聴診の後
患者周辺の物品に触れた後 ベッドリネンの交換の後
点滴速度調整の後
ベッド柵をつかんだ後
ベッドサイドテーブルを掃除した後

2.職員の体調管理
出勤前に検温を実施する。37.0~37.5℃の場合、病院に連絡し判断を仰ぎます。37.5℃以上の場合は出勤を中止し自宅待機とします。37.5℃未満でも自覚症状があれば出勤を中止します。無症状あるいは症状が軽微な職員から他の職員や患者への感染を防ぐために、すべての職員が院内では常時サージカルマスクを着用します。

3.感染経路別予防策
新型コロナウイルス感染症が確定した、あるいは疑われる患者には、標準予防策に飛沫感染予防策、接触感染予防策、空気感染予防策を追加して行います。目・鼻・口を覆う個人防護具(フェイスシールド、サージカルマスク)、ガウン、手袋、キャップを着用します。
・ウイルスを含む飛沫が目、鼻、口の粘膜に付着するのを防ぐ
・ウイルスが付着した手で目、鼻、口の粘膜と接触するのを防ぐ

4.外来患者への対応
全ての外来受診患者や出入り業者に対して、入り口にて体温測定を行います。また、待合室やリハビリ室などでは、他の患者とは一定の距離を保って座れるように環境を整えます。発熱のみられる患者に対しては、入口付近の発熱者専用の待機場所への誘導を行い、サージカルマスクの着用を呼びかけます。
新型コロナウイルスが疑われる患者に接触する医療従事者は、少なくともサージカルマスクを着用します。疑いの程度が強い患者には、個人防護具を着用して対応します。
患者とは可能な限り一定の距離(理想的には1メートル以上)を保つことを心がけます。WHOの5つのタイミングに基づいて、手指衛生を実施します。

5.入院患者への対応
入院後1週間は新型コロナウイルス感染症を疑う症状の出現について注意深く観察します。
入院後1週間は、自室での食事をすすめていきます。
感染が疑われる患者は個室に移動し、速やかに指定の医療機関に連絡を入れ、受診します。

6.環境消毒
患者の周辺で高頻度に接触する器材(ベッド柵やリモコンなど)、患者の皮膚に直接接触した器材(血圧計や体温計など)、リハビリ関連機器などは、アルコール(濃度60%以上)や次亜塩素酸ナトリウム溶液(濃度0.1%~0.5%)を用いて清拭消毒します。
消毒液の噴霧は行いません。床や壁などの大掛かりかつ広範囲の消毒は不要です。

7.患者の使用した食器やリネンについて
食器、リネンについては通常通りの取り扱いを行います。

8.面会制限
地域の感染状況をみながら、経営改善会議にて面会禁止、面会制限の判断を議論します。
病棟はオンライン面会も受け付けているので、オンライン面会の利用を積極的にすすめていきます。

9.その他
院内研修、外部研修、会議、介護予防教室、ボランティアの受け入れ、実習生の受け入れなどの対応に関しても、地域の感染状況をみながら、経営改善会議にて判断を議論します。

<医療従事者の濃厚接触と曝露リスクの判断>

1.接触した医療従事者のリスク評価
新型コロナウイルス感染症確定例(注1)に接触した医療従事者については、感染期間(注2)に濃厚接触が起きたか否かを判断し、対応します。

注1 新型コロナウイルス感染症確定例
臨床的特徴などから新型コロナウイルス感染症が疑われ、かつ、検査により新型コロナウイルス感染症と診断された者

注2 感染期間
発熱及び咳・呼吸困難等の急性の呼吸器症状を含めた新型コロナウイルス感染症を疑う症状を呈した2日前から隔離開始までの間

2.曝露リスクの評価
濃厚接触があったとしても全ての医療従事者が就業制限の対象になるわけではありません。
個々の状況に応じて曝露リスクの評価を行います。重要なのは以下の3つです。
①患者のマスク着用の有無、②医療従事者のPPE着用の有無、③医療行為の種類(図1)

図1.医療従事者の曝露リスク評価と対応

<医療従事者の曝露後の対応>

1.曝露後の就業制限とPCR検査の適応
医療従事者が新型コロナウイルスに暴露したとしても、すぐにPCR検査の対象となるわけではありません。暴露後早期であれば検出感度は低いことが予想されるため、まずは検査に依存せず、感染対策上の観点から就業制限等を含めた対応を優先させて実施します。曝露判明後の医療従事者の対応は図2に応じて行います。

図2

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